オタ女子奈都子
「何してるの?」
アルバムを見ている私を捉えて硬直した表情で山本は言った。
「驚かそうと思ってクローゼットに隠れていたらアルバムを見つけて」
「全部見たよね?」
「うん。見た。でもコスプレの写真とか見てて楽しかったよ。私もアニメ大好きだから今もコスプレしてるなら一緒にアニメイベントとか行きたいし」
やっと山本の事少し分かってきた気がして嬉しかったし。
「コスプレは今はしてないけど…」観念した様子で山本は話を続けた。
「コスプレは高校の時にハマって写真に映っている友達はSNSのサークルで知り合った仲間。
制服着て1人ぼっちなのは俺。
高校デビューに失敗して3年間、友達は0人。」
山本の話は私の中学時代と重なる。
友達が出来なくて1人ぼっち。休み時間、行事は生き地獄、唯一の楽しみは漫画だった。イケメンで明るいヒーローにハマり現実逃避してたんだ。
「笑えるだろ?俺実はアイドルが大好きでコンサートも毎年行ってる。
ナツにはいい格好見せたくて、頑張ってたけどボロが出たよな。
引くだろ?こんな奴。前の奥さんも俺のこの姿が嫌で離婚したのさ。俺はATMだって。新しい金づるが出来たら不要って訳。」
山本はついに自分を語りだした。
過去の事思い出してか興奮しながら話をしている。
私は何て声を掛けて良いか、わからずただ聞くしか出来なかった。
「俺らもう終わりだよね。」
山本の過去に受けた傷は癒えていないって事今分かった。
「終わりって?」
私の言葉を最後まで聞く事なく山本は飛び出して行った。
アルバムを見ている私を捉えて硬直した表情で山本は言った。
「驚かそうと思ってクローゼットに隠れていたらアルバムを見つけて」
「全部見たよね?」
「うん。見た。でもコスプレの写真とか見てて楽しかったよ。私もアニメ大好きだから今もコスプレしてるなら一緒にアニメイベントとか行きたいし」
やっと山本の事少し分かってきた気がして嬉しかったし。
「コスプレは今はしてないけど…」観念した様子で山本は話を続けた。
「コスプレは高校の時にハマって写真に映っている友達はSNSのサークルで知り合った仲間。
制服着て1人ぼっちなのは俺。
高校デビューに失敗して3年間、友達は0人。」
山本の話は私の中学時代と重なる。
友達が出来なくて1人ぼっち。休み時間、行事は生き地獄、唯一の楽しみは漫画だった。イケメンで明るいヒーローにハマり現実逃避してたんだ。
「笑えるだろ?俺実はアイドルが大好きでコンサートも毎年行ってる。
ナツにはいい格好見せたくて、頑張ってたけどボロが出たよな。
引くだろ?こんな奴。前の奥さんも俺のこの姿が嫌で離婚したのさ。俺はATMだって。新しい金づるが出来たら不要って訳。」
山本はついに自分を語りだした。
過去の事思い出してか興奮しながら話をしている。
私は何て声を掛けて良いか、わからずただ聞くしか出来なかった。
「俺らもう終わりだよね。」
山本の過去に受けた傷は癒えていないって事今分かった。
「終わりって?」
私の言葉を最後まで聞く事なく山本は飛び出して行った。