温もりを抱きしめて【完】
園芸部
あれから、彼が私の頭の中を占める割合がさらに増えてしまった。
私に向ける態度とは、対照的な要さんの表情。
それが脳裏に焼きついて、何故だか離れなかった。
だから、だと思う。
普段私が大した興味を示さない彼のことを、クラスの女の子たちに尋ねると何事かと言うくらい驚かれた。
「えー!彼女がいるかなんて…伽耶ちゃん西園寺様の事好きになっちゃったの?!」
「いついつ?どこにトキめいてそうなったの?!」
あまりの大声に、周りの生徒からの視線も集まってしまい、私は慌てて彼女たちの言葉を否定した。
「違うの。この前、女の子と仲良さそうに話してる所見かけたから・・・みんなは知ってるのかなって」
私の言葉に彼女たちは、「な〜んだ」と口を揃えて顔を見合わせた。
「それ、藤堂(とうどう)さんの事じゃないかな?西園寺様の、公認の彼女だっていう」
「公認?」
私が尋ねると、他の2人もうんうんと頷きながらその事について話してくれた。
私に向ける態度とは、対照的な要さんの表情。
それが脳裏に焼きついて、何故だか離れなかった。
だから、だと思う。
普段私が大した興味を示さない彼のことを、クラスの女の子たちに尋ねると何事かと言うくらい驚かれた。
「えー!彼女がいるかなんて…伽耶ちゃん西園寺様の事好きになっちゃったの?!」
「いついつ?どこにトキめいてそうなったの?!」
あまりの大声に、周りの生徒からの視線も集まってしまい、私は慌てて彼女たちの言葉を否定した。
「違うの。この前、女の子と仲良さそうに話してる所見かけたから・・・みんなは知ってるのかなって」
私の言葉に彼女たちは、「な〜んだ」と口を揃えて顔を見合わせた。
「それ、藤堂(とうどう)さんの事じゃないかな?西園寺様の、公認の彼女だっていう」
「公認?」
私が尋ねると、他の2人もうんうんと頷きながらその事について話してくれた。