温もりを抱きしめて【完】
与えられた使命
あれから「習い事で忙しい」という理由をつけて何度も断ったものの、夏希ちゃんは折れてくれず。
「週に1回、いやこの際月に1回でもいいから!」と懇願されてしまい、思わず縦に首を振ってしまった私。
正直部活や同好会には入るつもりなんてなかったし、放課後は習い事で忙しいのも本当だった。
あの大財閥、西園寺家の妻になるんだから…と以前にも増して先生たちは、授業やお稽古に力が入っている。
そんな毎日だから、入部したってろくに参加も出来ないのに…と思いつつも。
私の入部の意志を聞いて跳びあがりながら喜んでくれる夏希ちゃんを見ると、何故だか「まぁ、いいか」と思えた。
友達とは程よい距離を保って、周りから浮かなければそれでいいと思っていた。
だけど、夏希ちゃんはそんな事お構いなしに、私の方へと足を踏み入れてくる。
でも、不思議と不快な気持ちには全くならなくて、力になれてよかったとさえ思えた。
「週に1回、いやこの際月に1回でもいいから!」と懇願されてしまい、思わず縦に首を振ってしまった私。
正直部活や同好会には入るつもりなんてなかったし、放課後は習い事で忙しいのも本当だった。
あの大財閥、西園寺家の妻になるんだから…と以前にも増して先生たちは、授業やお稽古に力が入っている。
そんな毎日だから、入部したってろくに参加も出来ないのに…と思いつつも。
私の入部の意志を聞いて跳びあがりながら喜んでくれる夏希ちゃんを見ると、何故だか「まぁ、いいか」と思えた。
友達とは程よい距離を保って、周りから浮かなければそれでいいと思っていた。
だけど、夏希ちゃんはそんな事お構いなしに、私の方へと足を踏み入れてくる。
でも、不思議と不快な気持ちには全くならなくて、力になれてよかったとさえ思えた。