温もりを抱きしめて【完】
部員との顔合わせ
「あ、伽耶!こっち、こっち!」
ある日の放課後。
前日に夏希ちゃんから連絡をもらっていた私は、校舎の裏にある花壇のところに来ていた。
何でも部員と顔合わせをしたいとの事で、都合のつく日があったら教えてとメールをもらっていたのだ。
「こんにちは」
私がそう声をかけると、夏希ちゃんが笑顔いっぱいで迎えてくれる。
彼女の後ろには背の高い、メガネをかけた黒髪で短髪の男の子と、同じくメガネをかけた三つ編みの女の子がいた。
「伽耶、紹介するね!こっちが3年の誠(せい)ちゃん。で、この子が1年のユッキー」
夏希ちゃんがそう言うと、誠ちゃんと呼ばれた男の子が呆れた顔を見せる。
「東條、初対面の奴紹介する時はフルネームで紹介するだろ」
「そうですよ、夏希先輩」
彼に続き、ユッキーと紹介された女の子も溜息をついている。
「ハイハイ分かりましたー。じゃあ、各自自己紹介!」
ほらほら、と2人を促す夏希ちゃん。
すると2人の視線が私に移り、目が合う。
「あー、俺は3-Bの神谷 誠治(かみや せいじ)。よろしく」
「私は1年の一之瀬 雪乃(いちのせ ゆきの)です。よろしくお願いします」
「私は3-Eの藤島伽耶です。頻繁には参加出来ないと思うけど、よろしくお願いします」
2人に続いて自己紹介を済ませた私は、ぺこりと頭を下げた。
ある日の放課後。
前日に夏希ちゃんから連絡をもらっていた私は、校舎の裏にある花壇のところに来ていた。
何でも部員と顔合わせをしたいとの事で、都合のつく日があったら教えてとメールをもらっていたのだ。
「こんにちは」
私がそう声をかけると、夏希ちゃんが笑顔いっぱいで迎えてくれる。
彼女の後ろには背の高い、メガネをかけた黒髪で短髪の男の子と、同じくメガネをかけた三つ編みの女の子がいた。
「伽耶、紹介するね!こっちが3年の誠(せい)ちゃん。で、この子が1年のユッキー」
夏希ちゃんがそう言うと、誠ちゃんと呼ばれた男の子が呆れた顔を見せる。
「東條、初対面の奴紹介する時はフルネームで紹介するだろ」
「そうですよ、夏希先輩」
彼に続き、ユッキーと紹介された女の子も溜息をついている。
「ハイハイ分かりましたー。じゃあ、各自自己紹介!」
ほらほら、と2人を促す夏希ちゃん。
すると2人の視線が私に移り、目が合う。
「あー、俺は3-Bの神谷 誠治(かみや せいじ)。よろしく」
「私は1年の一之瀬 雪乃(いちのせ ゆきの)です。よろしくお願いします」
「私は3-Eの藤島伽耶です。頻繁には参加出来ないと思うけど、よろしくお願いします」
2人に続いて自己紹介を済ませた私は、ぺこりと頭を下げた。