温もりを抱きしめて【完】
「伽耶様、お誕生日おめでとうございます」
朝、部屋にやってきた三上さんがいつもと違う挨拶で私を迎えてくれた。
「ありがとうございます」
そう言ってニッコリ笑った私は、今日18歳の誕生日を迎えた。
「今日の夕食は、シェフが腕によりをかけた料理をご用意してますからね」
「楽しみにしてます」
三上さんにはそう返したけど、昔から家で迎える誕生日にいい思い出はない。
その日だけは両親か帰ってくるんじゃないかと期待するけど、結局は1人ポツンと食事をする。
毎年そんな日の繰り返しだった。
「おはようございます」
朝食を摂るため広間に入ると、間島さんが迎えてくれる。
「本日は18歳のお誕生日おめでとうございます」
席についてテーブルを見ると、パンケーキのプレートの周りに『HAPPY BIRTHDAY』の文字がデコレートされていた。
「ありがとうございます」と間島さんにもお礼を言うと、席について朝食の時間が始まった。
朝、部屋にやってきた三上さんがいつもと違う挨拶で私を迎えてくれた。
「ありがとうございます」
そう言ってニッコリ笑った私は、今日18歳の誕生日を迎えた。
「今日の夕食は、シェフが腕によりをかけた料理をご用意してますからね」
「楽しみにしてます」
三上さんにはそう返したけど、昔から家で迎える誕生日にいい思い出はない。
その日だけは両親か帰ってくるんじゃないかと期待するけど、結局は1人ポツンと食事をする。
毎年そんな日の繰り返しだった。
「おはようございます」
朝食を摂るため広間に入ると、間島さんが迎えてくれる。
「本日は18歳のお誕生日おめでとうございます」
席についてテーブルを見ると、パンケーキのプレートの周りに『HAPPY BIRTHDAY』の文字がデコレートされていた。
「ありがとうございます」と間島さんにもお礼を言うと、席について朝食の時間が始まった。