温もりを抱きしめて【完】
いつもより帰宅時間が遅くなってしまったけど、朝三上さんが言ってた通り、食事の席には豪華なディナーが用意されていた。
今日はいろいろあって、自分の誕生日なんてすっかり忘れていた。
それでも、クラスのみんなと縮まった距離。
要さんの態度の変化を思うと、今日は私にとってはいい1日だったように思える。
「後ほどお部屋にお茶を持っていく際に、ケーキも一緒にお持ちします」
食事を摂り終えた後、間島さんはそう言って頭を下げた。
「分かりました。あと、お願いがあるんですが...」
「何でしょう?」
「...要さんが帰ってきたら、教えていただけますか?お伝えしたいことがあって」
私の言葉に、間島さんはにっこりと笑って「かしこまりました」と返してくれた。
間島さんにお礼を言って席を立つと、私は三上さんと一緒に部屋へ戻った。
「少し疲れたから休みます。お茶はもう少し後で大丈夫なので」
「分かりました。では、失礼します」
部屋のドアがバタンと閉まると、そのままベッドに倒れこんだ。
疲れがどっと出てきて、自然と瞼が重くなる。
要さんが帰ってくるまでは起きていないと、そう思ったけれど睡魔には勝てなかった私はいつの間にか眠りに落ちていた。
今日はいろいろあって、自分の誕生日なんてすっかり忘れていた。
それでも、クラスのみんなと縮まった距離。
要さんの態度の変化を思うと、今日は私にとってはいい1日だったように思える。
「後ほどお部屋にお茶を持っていく際に、ケーキも一緒にお持ちします」
食事を摂り終えた後、間島さんはそう言って頭を下げた。
「分かりました。あと、お願いがあるんですが...」
「何でしょう?」
「...要さんが帰ってきたら、教えていただけますか?お伝えしたいことがあって」
私の言葉に、間島さんはにっこりと笑って「かしこまりました」と返してくれた。
間島さんにお礼を言って席を立つと、私は三上さんと一緒に部屋へ戻った。
「少し疲れたから休みます。お茶はもう少し後で大丈夫なので」
「分かりました。では、失礼します」
部屋のドアがバタンと閉まると、そのままベッドに倒れこんだ。
疲れがどっと出てきて、自然と瞼が重くなる。
要さんが帰ってくるまでは起きていないと、そう思ったけれど睡魔には勝てなかった私はいつの間にか眠りに落ちていた。