温もりを抱きしめて【完】
帝桜祭の一件から、要さんとの距離は僅かだけど縮まった。
とは言っても、以前のように冷たい反応を返される事がなくなっただけ。
食事は相変わらず1人で食べてるし、家で会うこともほとんどない。
帝桜祭が終わってからも、要さんは忙しい毎日を送っているようだった。
さっきの間島さんの話にもあったように、お父様の会社のことについても少しずつ勉強しているみたい。
専ら最近の週末は、パーティや会社見学に行く日が多いと聞いた。
「…体調、崩したりしないのかな」
きっと彼のことだから、体調管理はしっかりしてるだろうけど。
そんな要さんの様子が、私は少し気になっていた。
「あ、夏希ちゃんから」
音楽が鳴り、携帯を見てみると、夏希ちゃんからのメッセージが届いた。
『明日夏休み中の活動についてミーティングやるけど、来れる?』
私はそれに「大丈夫だよ」と返すと、携帯を横に起き、ソファに腰を下ろした。
机の上には白紙の進路希望調査用紙。
私の未来は、決まってるようで...まだ何も決まっていない。
とは言っても、以前のように冷たい反応を返される事がなくなっただけ。
食事は相変わらず1人で食べてるし、家で会うこともほとんどない。
帝桜祭が終わってからも、要さんは忙しい毎日を送っているようだった。
さっきの間島さんの話にもあったように、お父様の会社のことについても少しずつ勉強しているみたい。
専ら最近の週末は、パーティや会社見学に行く日が多いと聞いた。
「…体調、崩したりしないのかな」
きっと彼のことだから、体調管理はしっかりしてるだろうけど。
そんな要さんの様子が、私は少し気になっていた。
「あ、夏希ちゃんから」
音楽が鳴り、携帯を見てみると、夏希ちゃんからのメッセージが届いた。
『明日夏休み中の活動についてミーティングやるけど、来れる?』
私はそれに「大丈夫だよ」と返すと、携帯を横に起き、ソファに腰を下ろした。
机の上には白紙の進路希望調査用紙。
私の未来は、決まってるようで...まだ何も決まっていない。