一年の恋。一年後の恋。


「だめ。真紀はこのままでいい。全てが俺の好みなんだから」


全てが……いやいや、照れるから。



「真紀?昨日、杉下さんに言った言葉に嘘はないよ……それに、真紀にも伝えようと思っていたし。」


堤川さんが私を抱き寄せる


「次の仕事、こっちで探さないか?……一緒に暮らそう」


……一緒に?
暮らす?私と堤川さんが?
考えてもみなかった

だって、付き合ってまだ間もない
答えなんてすぐ出せない


「俺さ……ずっと今の会社にはいれない。親がやってる会社を継がなきゃならないから……それが何年先になるかわからないけど。わからないことだらけだけど、それでも真紀とずっと居たいと思う。っていうか、一緒にいたい」


堤川さんの気持ちは嬉しい
私も出来るなら一緒にいたい
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