一年の恋。一年後の恋。

どうやって帰ってきたのかわからない
気がついたら
誠の部屋で、誠の肩にもたれかかっていた


「大丈夫?」



『ん……ごめん』


「ん?俺は真紀といれて幸せ。雪に感謝しなくちゃ」



窓を見れば、雪が深々と降っている



『……あの人ね……元彼。私ね、彼からも、会社からも逃げるようにして、いなくなったの……。』

『彼と付き合ってから直ぐに、総務にいた私は事業開発部に異動になったの。色々忙しくて、任される仕事も増えて……彼との時間は減ったけど、理解してくれてると思ってた』

『けど……違ったみたい。かれは浮気を繰り返し、けど私とは別れたくないって……何度も別れ話をした、けど彼の暴力に敵わなかった』


『そんな中……私は妊娠したの。けど彼はお腹の子を否定したの……何もかも嫌になった。』
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