一年の恋。一年後の恋。
「真紀ちゃん、ちょっと休もうか?」
『私なら大丈夫ですよ。宮西さんは休憩してください。腰、痛めますよ』
宮西さんは腰を一度やってる
そうだった、と休んでいた
「真紀ちゃん、あいつとうまくやってる?」
……あいつとは…誠?
ってか、なぜ知っている。
宮西さんを見るとニコニコしている
「あいつ、最近ため息ばかりついてるんだよねー、あいつが落ち込むなんて、まずないから、女絡みだと思うんだ」
「フラレタか?って聞いたら、フラれてませんって怒り出すし……真紀ちゃんの名前出せば黙る。あいつは、素直なとこが俺は好きだな……ね。真紀ちゃん?」
……そうですねっとでも答える?
いや、答えたくない。
『…宮西さんは……堤川さんの親の事って知ってますか?』
私の問いに少し驚いた顔をしたけど
いつものニコニコ顔に戻った