一年の恋。一年後の恋。
「まいったな……社内でもあまり知られてないのに、まさか真紀ちゃんが知っていたとは……本人から聞いたの?」
私は首を横に振り
『彼の……お父さんから』
そう言うと、また宮西さんの顔が
驚くというか……目が見開いちゃってます
「そ……それは予想外。……あぁ、だからか。あいつも災難だな」
「多分……時間をかけてゆっくり真紀ちゃんに話したかったんじゃないかな?大切だから、尚更ね」
時間をかけて
ゆっくり……か。
確かに何に対しても
私のペースでって言ってくれる
けど、それとこれとは話は別。
大切なら、ちゃんと話してほしい
不安から怒りに変わりつつある気持ち
おじさんからじゃなく
本人から聞きたかったってのが本音。