一年の恋。一年後の恋。
そして最終日
仕事が終わり、みんなで打ち上げ
打ち上げは……誠もいる
「お疲れ様でした、カンパーイ」
みんなで和気藹々、飲んで食べて…
私はお世話になった皆んなに
お酒を注ぎ、お礼の挨拶をして回る
もちろん、誠の所にも行かなきゃダメなのはわかってる
あ……ラッキー。宮西さんといる
『宮西さん、堤川さん、お疲れ様でした』
そう言って宮西さんにビールを注ぐ
「真紀ちゃんもお疲れ様。真紀ちゃんに会えなくなるなんて寂しいよ……」
『何言ってるんですか!…あ、私……杉下さんに会いました。また今度飲もうって……あの時はすみませんでした』
「え?そうなんだ。ううん、コッチが悪いから、謝らないで」
『堤川さん、お疲れ様でした』
誠にもビールを注ぐ
「お疲れ様。あれ?飲まないの?」
『あー……飲みたいんですが、終わったら寄るとこあって……』
その言葉に誠の眉が動く
用事?みたいな顔をしている
「あれれ?俺、邪魔者だね」
そう言って宮西さんはグラスを持って
違うテーブルに行ってしまった
あー……行かないで。
『座ったら?』
「……うん」