一年の恋。一年後の恋。


5分くらい待っていたら
スーツを着こなした女性がやってきた


「堤川様、お待たせ致しました」


彼女が頭をさげてきた
けど、その彼女に誠は

「やめろよ、気色悪い」


一瞬驚いたが、彼女は笑っていた


「うるさいわね、仕事させてよ」


……二人は友達みたいだった



「真紀、紹介する。こいつ高校の友達で三条雛乃」


「三条雛乃です、よろしくお願い致します」


そう言って三条さんは、私に名刺を差し出す


その名刺には
【ウェディングプランナー】

そう書かれていた


私は驚いて誠を見た


「そういうこと。」


そう言うと

「三条、俺の婚約者の真紀」


私は慌てて頭を下げた

『真紀です、よろしくお願いします』
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