一年の恋。一年後の恋。


そして、私はさっき受けた違和感を
拓海に伝える事にした


『拓海……、違うかもしれないけど、受付にいた女の人って……』


もしかしたら、拓海の彼女?
そう聞こうとしたら


「真紀っ!彼女が何かした?」


被せるように言ってきた


『……拓海?』


拓海はバツ悪そうに話し出す



「……あの子、俺らが付き合ってた時……浮気相手だったんだ……あっ、けど真紀が居なくなって、真紀のこと大事だってわかって、付き合うとかしなくて、その関係は辞めたんだ」


あー……だからあの態度だったんだ
ん?けど、私……名乗ってないのに
なんで、私が元カノってわかったの?

『ねぇ、拓海……彼女って私のこと見たことある?』


「いや、見たことないと思うよ。……あ、けどあの当時、スマホの画面を真紀にしてたから、それで知ってるかも……」


「……まさか、彼女が?」


私がさっき受けた違和感を
拓海に伝えた
< 158 / 194 >

この作品をシェア

pagetop