一年の恋。一年後の恋。


私宛の封書……
そして、社長であるお母さん宛の封書をテーブルの上に置いた


『時期は違うけど、送られてきたの』


誠はその手紙を手に取ると
険しい顔をした



「……血がついてる」


『……うん、カッターの刃がついてた』



『心当たりがあったから……』


そう話そうとしたら


「……電話があったよ…西川さんから」



その言葉に驚いた


「まさか、彼からまた連絡くるなんて思ってもみなかったよ」


ハハッと笑いながら言う誠


「真紀が会いに来たって……そして、もしかしたら俺が原因で真紀に辛い思いさせているかもって。こっちで動いて、真紀に迷惑かけないようにするって……」
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