一年の恋。一年後の恋。


「取り押さえろっ!」


声が聞こえ、女は警備の人に押さえつけられていた


ホッとして床に座り込む……


「「大丈夫か?」」


誠と拓海の声が同時に聞こえた


『うん……。えっ?二人とも手に血が…』


そう言うと、二人して……あぁって言ってぺろっと舐めている


『だめっ!』


私は二人を引っ張り医務室へ連れて行く
二人とも大丈夫なんて言うけど
私が大丈夫じゃなかった……




医務室で手当てをしてもらっている間
私はただ見ているだけ
二人に怪我をさせてしまった……
どうしようない気持ちになる。
< 177 / 194 >

この作品をシェア

pagetop