一年の恋。一年後の恋。


えっ?と思っていたら
ふわっと拓海に抱きしめられた



『た、拓海?』


「ごめん……このまま聞いて……」
「謝っても謝りきれない。それくらい真紀に酷いことした。けど、真紀の事ずっと好きだった、愛してた」
「子供が出来た時、正直嬉しかったんだ……やっと真紀が俺の物になるって」

「けど……俺の愛し方が間違ってたんだって、真紀がいなくなって初めて気がついた。……俺の手で幸せにしたかった」

「真紀の笑顔を毎日見たかった……」


抱きしめられている拓海の腕が強くなる


『……私も、拓海と一緒にいたかった。拓海の子供……産みたかった……。勝手な事して、ごめんなさい…。』

『拓海に出会えたから……誠にも出会えた。今の私があるのは拓海のおかげ』
『……ありがとう』


抱きしめられていた身体は
ゆっくり離れていく
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