一年の恋。一年後の恋。
「ん、ありがとう。堤川さんと幸せになれよ。俺も頑張って真紀以上に愛せる女、見つけるわっ!」
笑顔で言ってくれる拓海に
私も笑顔で応えた
「おわったか?」
その声にビックリする
いつからいたのかわらかない
誠が顔を出してきた
「はい、貴重な時間をすみません」
拓海は頭を下げる
「なら、返せってか、一瞬じゃなかった」
なんて、不貞腐れて言う誠
私は誠に駆け寄り腕に絡みついた
こうなる事をわかっていても
私を送り出してくれたんだ
「ちゃんと話せたか?」
『うん、言いたい事言えた』
そっか、と優しく笑ってくれた