一年の恋。一年後の恋。
「失礼します……と、お邪魔でした?」
そう言って苦笑いしながら
入ってくるのは……
「ったく、タイミングが悪いな…拓海」
私は誠から離れ
スーツを整える
誠さんがジュロンに戻る時に
拓海もなぜかジュロンに入社した
驚いたけど……
そういえば、私達の結婚パーティーの時に誠が言っていた言葉を思い出した
あの頃から誠が誘っていたってこと?
けど、そもそも拓海がいた会社と
誠の会社は違う、だから拓海が出来るのかが不安だった……だって営業してだよ?
誠は数回しか会ったことない拓海の素質を見抜いていたみたい
ジュロンに入社してからの拓海は
営業が楽しいようで、成績も上昇
いつの間にか拓海は誠の事を慕って
兄弟のように仲良くしている
いい事だけど
私としてはかなり複雑……。