一年の恋。一年後の恋。
その時、電話がなった
『はい、藤川……あ、お疲れ様です……あ、はい……いやーそれはちょっと。…………はははっ。』
『宮西さんですよね、お待ちください』
保留ボタンを押して振り返ると
今にも逃げ出しそうな宮西さん
『宮西さん、ダメですよ』
そういうと、参ったな……とため息をついて電話に出てくれた
「誰?」
『ここの構内の資料課の人』
「へぇ……仲良いの?」
『私?無理無理。いつも誘ってくるし、会えば気持ち悪い目で見てくるし』
上から下まで舐めるようにみるんだ
本当に気持ち悪くて
なるべく会わないようにしている
「気持ち悪いな……」
『でしょ』
宮西さんが電話でやりとりをしているのが可笑しくて笑っちゃう