一年の恋。一年後の恋。


『けどね……ここだけの話、宮西さんの事を気に入ってるらしく……あっち系らしいの。』


堤川さんは目を見開いていた
そりゃ、そうだ


その時、宮西さんは電話が終わったらしく、私たちの席に戻ってきた


「いやー……ちょっと行ってくるわ」


そう言ってファイルを何冊か持ち
宮西さんは出て行ってしまった


『あれは、時間かかりますね』


かわいそうな宮西さん
私はコーヒーを飲みながら
宮西さんを見送る


「まさか……ヤられたりしないよな」


なんて堤川さんが言うから
笑ってしまった


『さ、さすがに、ないでしょ』


二人で大笑いしてしまった
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