一年の恋。一年後の恋。
るんるんでアパートに帰る
どこかの社宅だった
鉄筋造の平屋のアパート
鉄筋だから、隣の部屋からは音はしない
だから隣人がいるのかもわからない
夜は静かで、虫の声が聞こえてくる
部屋の窓から、庭に出て
しちりんでイカを焼く私の手にはビール
こういうところで生活していたら
前みたいに仕事漬けの日々には戻りたくない……ってか、戻れない
『やっぱり、星が綺麗だな』
そう思いながらイカを食べる
平和な毎日……
結婚適齢期なんだろうが
私には無関係な話
だって……
恋愛自体が……怖い
誰かを好きになって
裏切られるのも嫌
その場を見るのは、もっと嫌。
二度とあんな思いはしたくない
だから、恋愛は封印した
気がつけば11時
明日のために、寝よう
明日も仕事だ
特に忙しいわけじゃないけど
やることがないだけ……かな。
寝よう。。。おやすみ。