一年の恋。一年後の恋。
相手を確認しない私
『はーい』
「………くっ…くくくっ、なにその電話の出方……反則じゃない?」
えっ?この声は堤川さん
『あ……すみません。電話は母くらいしかきませんので、つい……』
「いや、意外な一面がまた見れた」
また……そのフレーズにドキっとした
『あ、チョコありがとうございました。あれですよね、わざわざ私のために買ってくれたんですよね……』
「ん、気にしないで。いつも世話になってるし」
世話なんかしてないけど……
「もしかして、これから飯?」
『あ、はい。今日はネギマと鳥串』
「くくくっ、なにその居酒屋メニュー」
『ははっ。おっさんですよね。前に夜に米を食べると胃もたれ酷くて、それから軽めにってなっちゃって、今ではこんなメニューに酒ですね、まじでおっさんメニューってか、おっさんです』
私が笑うと笑ってくれる堤川さん