一年の恋。一年後の恋。
雪の事故
雪が降る季節……
マフラーが欠かせない季節になった。
宮西さんに啖呵切った次の週始め
出勤するて私の机の上には
抱えきれないほどの
お菓子やつまみ、お酒に…ぬいぐるみまで置いてあった
宮西さんが何度も謝ってくれて
宮西さんと……杉下さんからだ
堤川さんとのことがあって
イライラは全くなくて
逆にたくさん貰ってラッキー
しちりんが使えない季節になり
私はたまに番屋に行く事が増えていた
「今日も番屋に行ったの?」
『そう、今日もイカ焼き。……あ、今日はアサリの酒蒸しも食べた』
「んー、いいな。食べたいわ」
堤川さんとたわいも無い話をする
「雪、すごい?」
『んー、そこまでは……。あ、来週でしたっけ?』
「そうそう。マフラー必要だな」
来週、出張にくる予定になっている
雪はパラパラ降ったりやんだりだ
『必需品ですよ』
こんな毎日も
堤川さんに会える喜びも、悪く無い。