一年の恋。一年後の恋。
気付いた気持ち
家に帰ると
堤川さんは眠っていた
見ていただろうパソコン画面を
私は消し、そのままキッチンへ行き
リクエストのカレーを作る事にした
どのくらい経ったか
カレーも作り、洗濯物もたたみ
私はパソコンで映画を見ていた
堤川さんを起こさないように
逆方向にパソコンを置いて
ヘッドホンをして……
映画も見終わり、パソコンを閉じた
……っ!
パソコンを閉じると
寝ているはずの彼と目が合った
「入り込んでたね」
『……もしかして呼びました?』
「ん、何度か……」
『……ごめん。……あっ!今何時?』
時計を見れば、すでに8時。
「お腹すいたよー」
堤川さんはの言い方が、子供みたいで
つい……はい、はいと言ってしまう
急いで夕食の準備をした