一年の恋。一年後の恋。


拓海の様子が気になりながらも
それなりに忙しい日々を送っていた


『今度の休み、この前オープンした水族館行こうよ』



「んー、わかった。」


久々のデートだ
すごく楽しみだった



けど、待ち合わせには拓海は来ない
何かあったんじゃないかって
電話もしたけど出ない


心配になって拓海の家に行った
何度もインターホンを鳴らした


やっと出てきたと思ったら
寝起きの拓海



『今日は水族館行くって約束した!まさか忘れてたの?』



「んー……悪い」


頭をかきながら
部屋へと入っていく

拓海を追いかけて部屋に入ると
少しだけ甘ったるい匂いがした


誰かいたの?
これって、女物の香水?
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