控え目に甘く、想いは直線的
高鳴る鼓動を気付かれたくなく、小さく深呼吸する。
「おい、緊張するなよ? 緊張されるとこっちが恥ずかしくなる」
「何で緊張してると……」
「お前の緊張した顔は面接の時から見ていて変わらないから。分かりやすい」
緊張するなと言われて、落ち着いてきていた鼓動が再び高鳴った。
無理! もう緊張しないなんて無理だ。どうしよう。
そうだ、離せばいい。繋いだ手を離せば緊張もなくなるはず。
「離さないからな」
「ええっ! そんな……」
「俺は緊張してるお前が好きだからな」
「はい?」
ぎゅっと手に力が込められたけど、なんか聞き慣れない言葉を聞いたような気がした。
「ねえ、ちょっと! 今の聞いた?」
「うん。聞こえたよー。好きだからだってー。うわ、こんなとこでさらりと言っちゃうなんて、かっこいい! いいなー」
私よりも先にすれ違った女子高生二人が反応した。人に聞かれいたなんて恥ずかしいけど、今聞こえたことが空耳ではなかったことを証明してくれていた。
「おい、緊張するなよ? 緊張されるとこっちが恥ずかしくなる」
「何で緊張してると……」
「お前の緊張した顔は面接の時から見ていて変わらないから。分かりやすい」
緊張するなと言われて、落ち着いてきていた鼓動が再び高鳴った。
無理! もう緊張しないなんて無理だ。どうしよう。
そうだ、離せばいい。繋いだ手を離せば緊張もなくなるはず。
「離さないからな」
「ええっ! そんな……」
「俺は緊張してるお前が好きだからな」
「はい?」
ぎゅっと手に力が込められたけど、なんか聞き慣れない言葉を聞いたような気がした。
「ねえ、ちょっと! 今の聞いた?」
「うん。聞こえたよー。好きだからだってー。うわ、こんなとこでさらりと言っちゃうなんて、かっこいい! いいなー」
私よりも先にすれ違った女子高生二人が反応した。人に聞かれいたなんて恥ずかしいけど、今聞こえたことが空耳ではなかったことを証明してくれていた。