控え目に甘く、想いは直線的
奇跡的な再会
私と柊花はどうしても入社したい! という熱意を知ってもらおうとエントリーシートは受付が始まってすぐに出した。

志望動機と自己アピールについては二人で何度も確認して、進路指導の先生にも確認してもらった、

アピールし過ぎではないかというくらいアピールしたので、それで落ちることはなく、グループ面接も突破して、1週間後に最終面接を受ける予定となった。

最終面接は人事部長との一対一である。

今年は例年よりも募集が少なく10人しか合格出来ない。でも、受けた人は200人もいて、最終面接に残った人がまだ50人もいる。

つまり最終段階でも倍率は5倍。

ハッキリいって受かる自信は10%ほどしかない。


「あら、私は100%受かる自信があるわよ」


恋以外には自信がある柊花は胸を張って言った。私にも柊花くらいの自信が欲しい。

それでも、自信がなくてもこの面接を突破出来れば涼さんに会える! と自分を奮い起たせた。
< 23 / 224 >

この作品をシェア

pagetop