控え目に甘く、想いは直線的
思いがけず会いたいと願っていた涼さんが人事部に入ってきて、私はマウスに手を置いた状態で固まっていた。
涼さんだ! やっと会えた!
「あ、はい! 野々宮夕美です。これからよろしくお願いします」
立ち上がって、頭を下げた。名前は思い出せなくても私のことを覚えていてくれただけで充分に嬉しかった。
ここに入社出来て良かった。
「ああ、そうだ。夕美ちゃんだ! 柊花ちゃんには会ったけど、夕美ちゃんは見なかったからダメだったのかと思ってたよ。良かったね、おめでとう」
「はい、ありがとうございます」
涼さんの笑顔はやっぱり素敵でこっちまで笑顔になってしまう。
「涼、もうすぐ始業だ。戻らなくていいのか?」
「あ、やば! じゃ、夕美ちゃん、頑張ってねー」
涼さんは手を振りながら慌ただしく出ていく。朝から涼さんに会えたから良い1日になりそう。
本当に会えて良かった。
「野々宮さん、涼くんの知り合いなの?」
「はい。去年……」
「野々宮は涼がいるから、うちの会社を受けたんだろ?」
「えっ?」
涼さんだ! やっと会えた!
「あ、はい! 野々宮夕美です。これからよろしくお願いします」
立ち上がって、頭を下げた。名前は思い出せなくても私のことを覚えていてくれただけで充分に嬉しかった。
ここに入社出来て良かった。
「ああ、そうだ。夕美ちゃんだ! 柊花ちゃんには会ったけど、夕美ちゃんは見なかったからダメだったのかと思ってたよ。良かったね、おめでとう」
「はい、ありがとうございます」
涼さんの笑顔はやっぱり素敵でこっちまで笑顔になってしまう。
「涼、もうすぐ始業だ。戻らなくていいのか?」
「あ、やば! じゃ、夕美ちゃん、頑張ってねー」
涼さんは手を振りながら慌ただしく出ていく。朝から涼さんに会えたから良い1日になりそう。
本当に会えて良かった。
「野々宮さん、涼くんの知り合いなの?」
「はい。去年……」
「野々宮は涼がいるから、うちの会社を受けたんだろ?」
「えっ?」