青い春
4 とりあえず俺は授業をサボって祐輔とダベったあと、教室に戻ってさっきの女子に名前を聞いておこうと思って探してみた。
 が、いない。どこだ?とそこら辺の人に聞いてみると保健室に行ったということがわかった。
 保健室に行き、ドアを開けるとその女子はソファーに座っていた。
 「おう、体調悪いのか?」と聞いてみた。
 その女子は「いや、もう平気だよ!」と明るい声で言った。
 俺はちょっと緊張していた。なぜなら女子に俺から話しかけてみようと思ったことがない。それに女子は得意じゃないのである。

 けど・・・この女子のことなんか知っておきたい。
 
 俺の心の中では無意識に、けどとても強くそういう思いが駆け巡っていった。
 そして俺は口からその今思っていることを吐き出した。
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