雨も好き。
「翔ちゃんおまたせ!」
満面の笑みで駆け寄ってくる。
「ん。...あれ?りんご飴は?」
「あー、さっきぶつかった時落としちゃったから捨ててきた。」
そして、おもむろに巾着から紐を取り出すと、ぐるぐるとなにやらやり始めた。
「なっちゃん、太鼓でも叩くの?」
「違ーう!」
来て来てと、僕の手を引いている。
ナチュラルに手、繋いでるんですけど。
顔が緩む。
僕って意外と単純なのかも。
連れられた先は、《金魚すくい》
「翔ちゃん、勝負だ!」
意気込むなっちゃん。
「僕、上手だよ?」
「あたしだって!負けたほうがりんご飴奢りね!」
それ、なっちゃんが欲しいだけでしょ。まったくもう。
「わかった。」
なっちゃんは大きく深呼吸すると、勢いよくすくいあげる。
もちろん、そんなことをしたらオチはわかる。
見事な大穴を開けた。
しょぼんとして、オマケの小さな1匹を貰っている。
その横で淡々とすくい続ける僕。
「お、兄ちゃん筋がいいねぇ。隣の姉ちゃんとは大違いだな。」
白髪のおじいさんがそう言って笑うと、隣でムスッとしている。
最後に大きい出目金をとって、少し穴があいた。まだできそうだったが、そこで切り上げた。
満面の笑みで駆け寄ってくる。
「ん。...あれ?りんご飴は?」
「あー、さっきぶつかった時落としちゃったから捨ててきた。」
そして、おもむろに巾着から紐を取り出すと、ぐるぐるとなにやらやり始めた。
「なっちゃん、太鼓でも叩くの?」
「違ーう!」
来て来てと、僕の手を引いている。
ナチュラルに手、繋いでるんですけど。
顔が緩む。
僕って意外と単純なのかも。
連れられた先は、《金魚すくい》
「翔ちゃん、勝負だ!」
意気込むなっちゃん。
「僕、上手だよ?」
「あたしだって!負けたほうがりんご飴奢りね!」
それ、なっちゃんが欲しいだけでしょ。まったくもう。
「わかった。」
なっちゃんは大きく深呼吸すると、勢いよくすくいあげる。
もちろん、そんなことをしたらオチはわかる。
見事な大穴を開けた。
しょぼんとして、オマケの小さな1匹を貰っている。
その横で淡々とすくい続ける僕。
「お、兄ちゃん筋がいいねぇ。隣の姉ちゃんとは大違いだな。」
白髪のおじいさんがそう言って笑うと、隣でムスッとしている。
最後に大きい出目金をとって、少し穴があいた。まだできそうだったが、そこで切り上げた。