雨も好き。

瑛星side

自然に、自然に。
大きく深呼吸をして....

「夏海ー、帰るぞ。電車だろ?」

俺、いつも通りだった?
誰にも聞く事などできない。

朝はばっちり天気予報もチェックした。
そして傘もさして登校した。

しかし、きっとないと言えば優しい夏海は入れてくれる。

そんなのわかってた。
だから

「入れろ。」
そう言った。

「しょうがないなぁ。」
とかいいつつ、嫌そうな顔一つせず入れてくれた。

いつもよりも近い。

普通に。自然に。

そんな事を考えてる時点で普通ではないことは自分が一番わかっている。
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