雨も好き。
「瑛星、その日誕生日パーティーしよ!」

翔ちゃんの誕生日なんて関係ない。ていうか、一日前だし。
「いや、俺んち誕生日は家で祝ってもらってんだ。...なんていうか、一種の親孝行...みたいな?」

そっか。いくら彼女でも、そう言われてしまえば食い下がることができない。

せめてプレゼントくらいは頑張らなきゃね。そう思っていると、

「だからさ、次の日じゃだめか?夏海に会いたい。」

少しの胸騒ぎ。

毎年翔ちゃんの誕生日には古賀家へお邪魔して、誕生日会に参加していた。

─でも、今年は無理だよね。

瑛星優先!当たり前でしょ?

「わかった!その日は日曜日だし、どっか行こう。瑛星どこ行きたいか考えといてね!」

その後は適当にだべって、また映画の話に戻ったり...

帰りは、家まで送ってくれた。

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