雨も好き。
次の日の部活帰り、久しぶりに春花と帰った。

「春花、ごめん!」

いきなりの謝罪に少しびっくりしたあと、いいよ、と笑顔を見せた。

「あたしあの、翔ちゃんと春花が付き合ってると思ってて...なにかの勘違いだったみたいで....」

「.....は?」

春花?いつにもなく怖いよ!!

あたし、なにかカンに障るようなこと....

いや、まぁそうだよね、勝手に付き合ったことにされてちゃね。

「夏海、あんた本当に瑛星が好きなの?」

どくん。

心臓が大きくはねた。
< 172 / 214 >

この作品をシェア

pagetop