雨も好き。
「そうに決まってるじゃん?好きじゃない人に告白なんかしないよー。」

本当のことなのに、なんでこんなに心臓がせわしないんだろう。

「んじゃあ仮にそうだとしても、なんで古賀くんと私が付き合ったら私たちを避けるの?」

どきんどきんどきんどきん...

「そんなことしてさぁ、瑛星の気持ち考えたことあんの!?」

今までに見たことのないような春花の顔。

肩でハァハァと息をしている。

すると

「おい、春花、それくらいにしろ。」

春花の肩に乗った手は、瑛星のものだった。
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