雨も好き。
瑛星？いつから─

｢瑛星、いつからいたの？｣

あたしの思ったことをそのまま春花が言葉にした。

｢ごめん、結構前半かも。声かけようとしたらなんか様子が変だったから聞き耳立ててちまった。｣

そう言って、片手でごめん、とジェスチャーする。

あたしは目を合わせられない。

｢俺は、夏海が好きだ。夏海もそう言ってくれてる。それ以上に何がいるんだ？

俺らは俺らのカタチがある。他の奴と比べる必要もねぇし、比べられる義理もねぇよ。

春花が心配してくれんのは嬉しいけどよ、応援してくれよ。｣

な？、と言って、春花の肩をぽんぽんと叩いた。

あたしはまだ黙ったまま。

｢─ごめん。あたし、コンビニ寄ってくから、また明日。｣

そう言って、春花はコンビニに入って行った。
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