雨も好き。
考えても考えても出てこない答えを探し続けて、どれくらいたったのだろう。

気づけば、週末課題は出来上がっていた。

予習も完璧。

あたし、一生悩んでれば天才になれるんじゃないかな?

赤の目覚まし時計兼置き時計は、12時を指していた。

下に降りて、両親と昼食をとる。

朝のクレームを思い出して溜息を押し殺していたら、無言だったらしい、

「「夏海、熱でもあるの」か?」


息ぴったりに心配してくれた。

いいなぁ、あたしもこんなに仲良しな人と一緒になりたいなぁ。

両親をこんなに羨ましく思ったのは初めてだった。
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