雨も好き。
しばらくして、瑛星の取り巻きは消えていた。

あれから少しして、春花が告白したらしい。

すると瑛星は泣いたとか。

「みっともないよねぇ。」

そう話す春花は幸せそうだった。

それから数日間、目を腫らせて廊下を歩く女子を度々見つけた。

瑛星の取り巻きの子。

けっこう本気の子も多かったらしいが、春花に太刀打ちしようなんて者は現れなかった。
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