雨も好き。
勉強が一段落つくと、もう7時を回っていた。

そろそろ起こすか。

後ろには可愛い寝顔。

─ごめん、やっぱ好きだ。

誰に謝罪したんだ、僕は。

もっとも、思っていても声になど出せないくせに。

きっとあいつの話をするなっちゃんに、僕は笑顔で、応援するよ。とか言っちゃうんだろうなぁ。

自分でも呆れるほどの意気地無しなしだ。

あいつなんかやめて、僕のこと見て。

言えっこない。

想像しただけで顔が火照っていくのがわかる。

一通り勝手に落ち込んで、

「そろそろ起きなよ。」

声をかける。

寝起きも、慌てる様子も、安心する顔も、表情がころころ変わって面白い。

でも今日はまだ見れてない、なっちゃんの笑顔。
だから─
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