雨も好き。
夏海がいた。
一瞬止まりそうになるが、なにしろ時間が時間だ。
だいたい、教室の前で固まる夏海、の後で固まる俺、とか、恥ずかしすぎるだろ、どんな絵面だよ!
そんなツッコミを入れ、
「そこ、邪魔。」
驚いた夏海の表情。
「瑛星!!」
その声はちゃんと聞こえていたが、どう返せばいいのかわからず、そのまま通り過ぎる。
すると
ぐいっ!!
裾を掴まれた。
本当に心からの言葉だってことは伝わった。きっと、俺に朝一でそう言うと決めていたのだろう。
ただ、昨日の帰り、駅のホームで見た夏海とあいつの姿を思い出す。
この言葉は、おまえの言葉なのか?
そんな意地悪な気持ちまで出てきてしまう。
もういっぱいいっぱいだ。
ぎろりと夏海を睨みつけ、酷い言葉を浴びせる。
それから、夏海のほうを一度も見なかった。
一瞬止まりそうになるが、なにしろ時間が時間だ。
だいたい、教室の前で固まる夏海、の後で固まる俺、とか、恥ずかしすぎるだろ、どんな絵面だよ!
そんなツッコミを入れ、
「そこ、邪魔。」
驚いた夏海の表情。
「瑛星!!」
その声はちゃんと聞こえていたが、どう返せばいいのかわからず、そのまま通り過ぎる。
すると
ぐいっ!!
裾を掴まれた。
本当に心からの言葉だってことは伝わった。きっと、俺に朝一でそう言うと決めていたのだろう。
ただ、昨日の帰り、駅のホームで見た夏海とあいつの姿を思い出す。
この言葉は、おまえの言葉なのか?
そんな意地悪な気持ちまで出てきてしまう。
もういっぱいいっぱいだ。
ぎろりと夏海を睨みつけ、酷い言葉を浴びせる。
それから、夏海のほうを一度も見なかった。