雨も好き。
次の日、いつものように翔ちゃんと登校すると、
みんなの視線が集まる。
黒板を見ると─

『なつみ♡しょうま』

大きな相合傘が書かれていた。

石のように固まるあたし。みるみる顔が青くなったのか、赤くなったのか...自分でもわからない。

隣にいた翔ちゃんは、スタスタと黒板にみ寄り、思いっきり消す。
怒っていた。

「誰が書いたか知らないけど、違うからね!僕らは幼なじみで、そんなこと絶対にないから!!」

そうなんだ。

あたしだけだったんだ、そう思っていたのは。

昨日友達に言ったばかりだった。

悲しさと、恥ずかしさが一気にこみあげて、泣いてしまった。

それから学級会が開かれ、書いた数名があたしたちの前で謝った。
その中には、前日に話したその子も入っていた─
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