雨も好き。
そして、小学校六年生の頃だった。
通学路がイチョウ並木になり、銀杏のあの特有の匂いが感じられる頃。
今でも覚えている
─11月4日。金曜日。
「おれ、春花が好きだ。」
「あたしも瑛星が好き。」
こうして瑛星とあたしは付き合い始めた。
初恋。両想い。
胸がいっぱいだった。
幸せすぎて、これが終わるだなんて考えすら思い浮かばなかった。
通学路がイチョウ並木になり、銀杏のあの特有の匂いが感じられる頃。
今でも覚えている
─11月4日。金曜日。
「おれ、春花が好きだ。」
「あたしも瑛星が好き。」
こうして瑛星とあたしは付き合い始めた。
初恋。両想い。
胸がいっぱいだった。
幸せすぎて、これが終わるだなんて考えすら思い浮かばなかった。