雨も好き。
やがてあたしは、キャプテンであり、生徒会長になっていた。
成績はいつも学年トップ。
これで、瑛星に見合う彼女になれたかな?

瑛星はいつも、春花はスゴイなぁ、と褒める。
「瑛星のおかげだよ。瑛星の隣にいたいから頑張れる。」

「俺、そんな大層な人間じゃねぇよ。」
そう言って苦笑い。
そして、頭を少し強引になでる。

気づかなかったの、ごめんね。
あたしの言葉が、瑛星の重りになっていくなんて思ってもいなかった。
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