雨も好き。
「ただいまぁ...」
『ちょっと夏海、来なさい。』
お母さんが真面目な声で呼ぶ。
なんだろう?
「あんた...なにこれ!?」
テーブルの上には茶色い封筒に、【親展】のはんこがついてある。中身はない。
なぜなら─
中身はお母さんの手元。
そこに並んでいる数字は、40~80までの数字。かろうじて白黒。
「まって!赤点は回避したし、体育なんか80点だよ!?」
本当は素点で赤点があったなんて言えない。
「赤点なんかとったらただじゃおかないわよ。それよりお母さん、アヒルなんて見たことないわ。」
アヒルとは、『2』のこと。
うまいこと言うなぁ。
「あんた、二学期で評定4とらなきゃ、1年生の成績に2がつくのよ?わかってるの?」
つまり─
2学期で65点以上を取らなければならないということ。平常点を入れて赤点を回避したこのあたしがだ。
「とりあえず、課題全部終わらせて、このワークも全部できないと夏祭り行っちゃダメよ!わかった!?」
『ちょっと夏海、来なさい。』
お母さんが真面目な声で呼ぶ。
なんだろう?
「あんた...なにこれ!?」
テーブルの上には茶色い封筒に、【親展】のはんこがついてある。中身はない。
なぜなら─
中身はお母さんの手元。
そこに並んでいる数字は、40~80までの数字。かろうじて白黒。
「まって!赤点は回避したし、体育なんか80点だよ!?」
本当は素点で赤点があったなんて言えない。
「赤点なんかとったらただじゃおかないわよ。それよりお母さん、アヒルなんて見たことないわ。」
アヒルとは、『2』のこと。
うまいこと言うなぁ。
「あんた、二学期で評定4とらなきゃ、1年生の成績に2がつくのよ?わかってるの?」
つまり─
2学期で65点以上を取らなければならないということ。平常点を入れて赤点を回避したこのあたしがだ。
「とりあえず、課題全部終わらせて、このワークも全部できないと夏祭り行っちゃダメよ!わかった!?」