紅い瞳の男の子
*海辺の子猫*


ザァアアッ



海辺に座っていると、よく聞こえる波の音。


ゆーっくり思い出す、今までの出来ごと。


…そして、一歩。また一歩足を踏み出す。


ちゃぽん


その度にする音も、次第に聞こえなくなる。


膝まで漬かり、もうすでに歩くだけの人形。


……その時。


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