紅い瞳の男の子




「……っだ…で」


「る……っ…お…」



扉の向こうから聞こえてくる話し声。


夏目と……






兄、さん?









かちゃん。


夏目は家に入って来た。そして、兄さんも。


「帰るぞ、トワ」


そう言って、私を引っ張る。


夏目は……
悲しそうに俯いて居るだけ、だった。


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