紅い瞳の男の子


「そうか。よしよし、トワ。」


私の頭を撫ぜる手も、軟らかく微笑む唇も、静かに細まる目も…


なんだか嫌いではない気がした。


「ニャフッ」


焼き餅なのか…ヨルさんが足元でウロウロして邪魔していた。



「っと、こりゃ失礼。」


フ、と声を漏らし、鍵を開けた。



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