バレンタイン狂詩曲(ラプソディー) 〜キスより甘くささやいて 番外編〜
昼休み。美咲と一緒に美咲の作った弁当を食べる。
美咲も俺もリラックスしてくつろぐ。やっぱり気になるから聞いておこう。
「美咲ぃ、バレンタインチョコは手作り?」と聞いたら、顔を赤らめ、
「高校生の時以来作ってないし、颯太にはチョット渡せないかな。」と言う。俺はチョットムッとして、
「先輩には手作りを食べさせてるのに、なんで俺にはくれないの?」とヤキモチが顔を出す。美咲は高校の時、同じテニス部にいたひとつ年上と付き合っていて、キスまでしていたらしい。気に入らない。現在、婚約者の俺が、負ける訳にはいかない。
「だって、颯太はパティシエで、颯太の作るチョコレートはすごく美味しいの知ってるもん。」と上目遣いに俺を見てキュッと睨む。その表情は結構男心をそそるけど、ここで、襲いかかる訳にもいかない。今日は帰ってそのままベットに直行にしてやる。
「俺は、美咲が作ったチョコを食べたい」と宣言する。美咲は
「絶対、無理だって。パティシエの颯太に、手作りチョコなんて渡せない。」と美咲もムキになって言い返す。確かにチョコレート作りは得意だ。ショコラティエには敵わないと思うけど、gâteauのチョコレートは人気商品で、一粒300円程度の物が6種類。6個入の箱で良くでている。1週間毎に商品の種類を何個か入れ替えるけど、考えるのが楽しい商品だ。
俺たちがジッと睨み合っていると、オーナーが通りかかって、
「珍しいね。ケンカかな?」と面白そうに、声を掛けてくる。
「颯太ったら、バレンタインに手作りチョコが欲しいって言うんですよ」とオーナーに言い付ける。オーナーは呆れて、
「それはまた、ハードルが高い事を…」と笑いだす。
「俺より、美味い物を出せって言ってる訳じゃないし」と俺が眉間にしわを寄せると、オーナーは
「昼休みが終わるまでに颯太の額のシワ直しておいてね。美咲ちゃん」と店に戻って行った。
気に入らない。
どうやってでも美咲の作ったチョコレートが食べてみたい。
美咲も俺もリラックスしてくつろぐ。やっぱり気になるから聞いておこう。
「美咲ぃ、バレンタインチョコは手作り?」と聞いたら、顔を赤らめ、
「高校生の時以来作ってないし、颯太にはチョット渡せないかな。」と言う。俺はチョットムッとして、
「先輩には手作りを食べさせてるのに、なんで俺にはくれないの?」とヤキモチが顔を出す。美咲は高校の時、同じテニス部にいたひとつ年上と付き合っていて、キスまでしていたらしい。気に入らない。現在、婚約者の俺が、負ける訳にはいかない。
「だって、颯太はパティシエで、颯太の作るチョコレートはすごく美味しいの知ってるもん。」と上目遣いに俺を見てキュッと睨む。その表情は結構男心をそそるけど、ここで、襲いかかる訳にもいかない。今日は帰ってそのままベットに直行にしてやる。
「俺は、美咲が作ったチョコを食べたい」と宣言する。美咲は
「絶対、無理だって。パティシエの颯太に、手作りチョコなんて渡せない。」と美咲もムキになって言い返す。確かにチョコレート作りは得意だ。ショコラティエには敵わないと思うけど、gâteauのチョコレートは人気商品で、一粒300円程度の物が6種類。6個入の箱で良くでている。1週間毎に商品の種類を何個か入れ替えるけど、考えるのが楽しい商品だ。
俺たちがジッと睨み合っていると、オーナーが通りかかって、
「珍しいね。ケンカかな?」と面白そうに、声を掛けてくる。
「颯太ったら、バレンタインに手作りチョコが欲しいって言うんですよ」とオーナーに言い付ける。オーナーは呆れて、
「それはまた、ハードルが高い事を…」と笑いだす。
「俺より、美味い物を出せって言ってる訳じゃないし」と俺が眉間にしわを寄せると、オーナーは
「昼休みが終わるまでに颯太の額のシワ直しておいてね。美咲ちゃん」と店に戻って行った。
気に入らない。
どうやってでも美咲の作ったチョコレートが食べてみたい。