おにぃちゃんが守ってあげるよ
6
和サイド
和「、、よしよし。おにい居るから泣かないの。」
「っ、、、、ひっく、、。」
まだ風邪治ってなかったかなぁ?
熱があるようには見えないけど。
和「どうしたの?まだ具合悪かったかなぁ??」
「、、ちがっ、、、健、、、にぃ、、、、」
和「ん?健にぃ??」
何を言うかと思ったら「健にぃ」って。
健にぃが恋しくなったのかな?
「雛の、、、、せい、、、、ヒック、、、」
『雛のせい』
ああ、そっか。
自分のせいで健にぃが風邪ひいたことずっと心に残ってたんだ。
和「雛のせいじゃないよ。頑張っても風邪になる時はなるの。」
「でもっ、、、健にぃゲホゲホって、、、、苦しそうだった、、、、。」
・・・健にぃの咳、聴こえてたんだね。
和「雛がそんなに自分を責めてたら健にぃ悲しくなっちゃうよ?健にぃが良くなったとき、笑顔の雛が見たいと思うなぁ~。」
そう言って微笑むと雛も微笑み返してくれた。
優しいね、雛は。
健にぃにこのこと言ったら絶対喜ぶよ。
なんかそのまま元気になっちゃいそうだもん(笑)
涙が止まってきたかわりに目がトロンってしてきた雛。
まだ病み上がりだから体も本調子じゃないよね。
和「ふふ^^おやすみ。」
そっとベッドに寝かせ、可愛い寝顔を見ながら部屋のドアを閉めた。