おにぃちゃんが守ってあげるよ

2

太陽サイド

健「雛、顔赤いけど・・・?」


さっきまでソファに座ってテレビを見ていた健太が雛の隣に座って雛を見つめた。




「そ、そう?今日暑いからじゃない??」


今日はずいぶん隠すね、雛ちゃん?

まぁ風邪ひくの久しぶりだしね。ちょっと緊張しちゃってるのかな?





「・・ケホケホ」



和「ほら咳もしてるし」



和哉まで雛の隣に座った。健太と和哉に挟まれてうつむく雛。

もう逃げれないもんね・・。


雛の向かいに座っていた俺も席を立って、雛の座る椅子の後ろに立った。



太陽「ちょっと触るよ~」



「・・ビクッ!!」



後ろから包み込むように優しく雛のおでこを触った。

・・・ちょっと熱いかな。



「・・ふぇ・・おにぃ~(泣)」


健「大丈夫だよ^^ソファのほう行こうね~」



同い年の子たちの中でも一番小柄な雛。

健太は雛を軽々と抱いてソファに座らせた。


和「あとは俺やるから、太にぃと健にぃは仕事行ってきていいよ~」



和哉の手にはもう診察道具があった。

さすが和哉、仕事が早いね。


太「じゃあお願いします^^」


健「雛、行ってくるね^^いい子にしてるんだよ?」


雛の頭をポンポンと撫でて笑った健太。


「・・グスッ・・・コクン・・」


涙目でうなずいた雛。

じゃあねと俺も声をかけてリビングを後にした。
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